日本で最初期からNVCの学びと実践を続ける4人
ソーヤー 海
Kai Sawyer
カリフォルニア州立大学サンタクルーズ校で心理学、社会変革、有機農法を実践的に学び、同大学で「持続可能な生活の教育法」オーガナイザー兼講師を務めながら、サステナビリティと平和活動に取組んだ後、コスタリカに移住しパーマカルチャーを実践。
世界各地でパーマカルチャー、NVC、マインドフルネス(禅)、アクティビズム、ギフトエコノミーなどを教えている。
- NVCとの関わり -
2005年大学時代のサステナビリティーや非戦活動の中でNVCと出会う。
2010年NVCのIIT(International Intensive Training:国際集中トレーニング合宿)に参加。
2010年ワシントン州のパーマカルチャーデザインコースで「NVCコミュニティデザイン」を教え始める
2014年日本で初めて開催されたIITにて通訳とアシスタントを務める。
2015年NVCリーダーシッププログラム(アメリカで行われる1年プログラム)に参加。
2016年同プログラムにアシスタントとして参加。
2017年平和活動とNVCをテーマとした6日プログラムを年に2回ずつ主催し始める。
世界各地で市民団体、大学、企業研修などでワークショップを行っている
※IIT:国際集中トレーニング合宿
NVCの世界にどっぷり浸かって学ぶ、経験豊かなCNVC認定トレーナー・チームがリードする9泊10日・合宿型ワークショップ
小笠原 春野
Haruno Ogasawara
CNVC認定トレーナー
富坂キリスト教センター「人間関係とコミュニケーション研究会」研究員、パーマカルチャー・デザイナー
国際基督教大学卒業後、ベトナム、スリランカ、ベリーズ、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、スイスと13年間の在外生活の中で、多様性の素晴らしさ、平和の大切さを痛感し2002年に帰国。以後、都立高校教員として帰国生や不登校経験者などさまざまな境遇の生徒たちと過ごす中、2006年に一冊の本でNVCと出会う。キリスト教界、教育や場づくり関連のNPO、いのちを大切にする社会変革の現場などとつながりを持ち、NVCをベースに活動中。2018年夏より拠点を沖縄に移している。「カミングアウト・レターズ」(RYOJI・砂川秀樹編集、太郎次郎社エディタス刊)に教員として参加。
- NVCとの関わり -
2006年 一冊の本でNVCと出会い、スイスのワークショップで初めて創始者マーシャルの在り方に触れる。
2007年 安納献、鈴木重子とつながる。以後NVCの本の翻訳や海外の認定トレーナー招聘などに協力し、日本にNVCコミュニティが育っていく。
2008年 スイスIITに参加(マーシャル、キャサリン、マリアンヌ)
2010年Living Energy of Needs合宿に参加(ロバート・ゴンザレス他)
2012年鈴木重子、安納献とともに穂高養生園にて「やさしいコミュニケーション」合宿をリード、以後毎年開催。
2014年NVCリーダーシッププログラム(カリフォルニアの年間プログラム)参加
Play! in the Wild(青少年向け野外NVCプログラム)アニメーター養成コースに参加
日本で初めてのIITをオーガナイザーとして清里の清泉寮で開催
2017年日本2度目のIITを熱海で開催。トレーナー&オーガナイザーチームの共同リーダーシップによる、参加者の自主組織を促進する進化型運営方法を試す。
2018年CNVC(The Center for Nonviolent Communication)トレーナーに認定される
鈴木 重子
Shigeko Suzuki
CNVC認定トレーナー
ヴォーカリスト
アレクサンダー・テクニーク教師
文筆家
東京大学法学部在学中に本格的に歌を学び、卒業後も司法試験への挑戦と、ジャズクラブでの活動を続けながら、自身の歩む道を模索。「本当に愛する、生きがいを感じることをして、限りある人生を生きよう」とヴォーカリストの道を選択。1995年メジャーデビュー。ニューヨーク「ブルーノート」にて、日本ヴォーカリストとして初のライブ公演。以後、多くの作品を発表。
自らの真実を伝えるうたを、客席に届け続けるうち、その深くつながりのある関係性を、劇場を超えて世界に広げるためにどうすればいいのか、世界では何が起こっているのかに目を向ける。世界中の戦争の地で生まれた平和の歌を集め紹介する「Breath
for Peace(平和への息遣い)」プロジェクトを発起、歌い手の枠を超えて活動を始める。
2006年、アレクサンダー・テクニークの学びを通して、NVCに出会い、学びと紹介を始める。新聞、雑誌への寄稿も多数。2014年には、東京新聞一面のコラムを毎週担当、環境や平和、気づきについてのメッセージを送る。
すべての生命に響き合う機会を求め分野を越えて活動し、コンサートをはじめ、NVC、ヴォイスや表現のワークショップ、研修、講演なども行っている。
- NVCとの関わり -
2006年より、NVCを日本に紹介する活動を始めた、最も初期からの人の1人。創始者マーシャル・ローゼンバーグの翻訳に関わる。
仲間とともに、トレーナーを招き、ワークショップをオーガナイズ。通訳を担当して自ら学び、日本の人々が学ぶコミュニティを創るために活動を続ける。
2009年より、アメリカ西海岸のNVC組織、BayNVCが開いているリーダーシッププログラムに、アシスタントとして7年間参加。社会の中でのリーダーのあり方を学ぶとともに、多くの参加者をサポート。
2014、2017年に、CNVCの提供するIITをオーガナイズ、通訳を務めた1人。
2018年に、日本在住として初のCNVCのトレーナーの認定を受ける。
ヴォーカリスト、アレクサンダー・テクニーク教師として培った、身体性と声を大切にしつつ、生きたNVCをクリエイティブに分かち合う機会を創っている。
安納 献
Ken Anno
CNVC認定トレーナー
アレクサンダー・テクニーク教師
通訳
国際基督教大学卒業。
2004年にアレクサンダー・テクニークを学ぶ過程で知り合ったNVCトレーナーとの出会いに大きな感銘を受け、2006年よりアメリカをはじめ各国からトレーナーを招聘して日本各地でワークショップを開催。自らもCNVC、世界各地のワークショップ、リーダーシップ・プログラムに参加する。
2018年にCNVCからNVCトレーナーの認定を受ける。海外のトレーナーとのネットワークを活かし、日本にNVCを紹介する活動を続ける。
- NVCとの関わり -
2004年 CNVC認定トレーナーのリタ・ハーツォグ来日時にNVCと出会う。
2008年 米国カリフォルニア州のBayNVC主催のLP(リーダーシッププログラム)に参加者として参加。2009年以降2018年までアシスタントとして関わる。
2011年 マーシャル・ローゼンバーグがファシリテートするIITに鈴木重子とともに日本から参加をする。彼が公にファシリテートした最後のワークショップになった。
2014年と2017年に日本で開催されたCNVCのIITにて通訳とアシスタントを務める。
2016年 以降ソーヤー海、小笠原春野、鈴木重子とともに平和活動とNVCをテーマとしたプログラムを年2回のペースで開催。
2018年に、小笠原春野、鈴木重子とともに日本在住として初のCNVCのトレーナーの認定を受ける。
創始者の故マーシャル・ローゼンバーグが創った、世界規模の組織。
そのCNVCが、 NVCを世界中に広め、実践するため、そして、NVCが大切にしている価値を保ち、継続していけるように行っているのが、“認定制度”です。
“アセッサー”と呼ばれるトレーナーとのやりとりと、仲間との学び合いの中で、何年もの時間をかけて行われる認定プロセスは、その候補者が「知識を持つだけでなく、NVCの精神を体現して生きること」を応援するものです。
現在、日本人のトレーナーは5名。
当初、トレーナーから学ぶ機会は、海外の人から、外国語と外国の文化を通して受け取るしかありませんでしたが、このことによって、日本人トレーナーによる日本語の学びが可能になりました。
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大きな潮流を共につくり、
壮大な文脈を共に織る
仲間を求めて。
この稀有な機会、
ご一緒できることを
心待ちにしています。
NVC “Being” Program チーム一同