以下、2015年のNATIONAL GEOGRAPHICの記事(一部)より
「6度目の大絶滅。人類は生き延びられるか?」
この5億年間で、地球上の生命は「5大絶滅」と呼ばれる、5度の大量絶滅を経験した。気候変動、氷河期、火山の噴火。そして、6500万年前にメキシコ湾に落下し恐竜をはじめとする多くの生物を絶滅させた隕石――絶滅のきっかけとなった原因はさまざまだ。そして、今、私たちは6度目の大量絶滅に直面しているかもしれない。
今回が大量絶滅になるとすれば、その原因は私たち人類によるものだ。米『サイエンス・アドバンシズ』6月19日号に発表された最新の研究によれば、現在の生物種の絶滅ペースは100倍も速いという。注意しなくてはならないのは、この研究は、私たちがよく知る動物種だけを考慮したものだということ。その数がわかっていない海や森に生息する動植物を含めれば、さらに多くの生物種が私たちに発見されることもなく、絶滅していくことだろう。
ナショナル ジオグラフィックは、2015年、一般ノンフィクション部門でピュリツァー賞を受賞した『6度目の大絶滅』の著者、ジャーナリストのエリザベス・コルバート氏に話を聞いた。この大絶滅に歯止めをかけることはできるのか? それとも、無頓着に環境を破壊し続けてきた人類は、みずからの所業によって破滅するしかないのだろうか?(参考記事:シリーズ 70億人の地球 地球を変える「人類の時代」)
――現在のペースのまま絶滅が進めば、今後数百年で動物種の4分の3が絶滅するとの研究が発表されました。非常に心配なのですが。
本当にそうですね。しかも、この研究は、哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類など、よくわかっている脊椎動物だけに研究対象を絞り込んで、私たちの周りで何が起きているかを調べたものに過ぎません。西暦1500年頃には、すでに絶滅のペースはかなり速まっており、後は悪化する一方だとするこの最新研究の記述には説得力があります。
研究で示された絶滅種の数は非常に大きいものです。それなのに、人々は無頓着になってしまっています。とくに若い世代は、最初からこうした数字を聞きながら育ったこともあって、深く考えることなく異常な現実を受け入れてしまうのでしょう。
――現在は本当に6度目の大量絶滅に直面しているのかという論争がありますが、あなたのご意見は?
率直に言って、論争そのものが的外れだと思います。決定的な答えが出る頃には、地球上の生物種の4分の1まで減ってしまっているかもしれないのです。答えが確定するまで事態を放置しても意味はありません。
いずれにしても、明らかなのは、現在、過去の大量絶滅の時期に匹敵する速いペースで生物種が失われている事実です。これは議論の余地はないでしょう。もちろん、大絶滅は何千年もかけて進むものかもしれませんが。
――地球はこれまでに5度の大絶滅を経験しています。回復するまで、どのくらいの時間がかかったのでしょうか?
大量絶滅以前の生物多様性を回復するまでに、数百万年かかったと考えられています。
――だとすると、地球が6度目の大絶滅から回復したとしても、その時、人類はいないかもしれませんね。
そうかもしれません。「人類はみずから引き起こした大絶滅を生き延びられるのか?」。この問題を棚上げにしても、脊椎動物の種が平均100万年続くと考えても、現生人類が誕生して20万年の時点で既に大絶滅が始まっていたと考えれば、次回の大絶滅から地球が多様性を回復する頃には、人類はもう存在していないかもしれません。
――改めてお訊きします。人類は、今回の大量絶滅を生き延びられるのでしょうか?
たくさんの生物種が絶滅するのだから、人類も生き延びることはできない、とまでは言えません。事実、私たちはこうして生き延びています。人類は適応性が高いのです。本音で言えば、そんなこと、知りたくはありません。
ただ、二つの疑問はあるでしょうね。一つは、これまで、他の生物種が失われる事態のなかでも、人類は生き延びてきた。だから、今後も同じように生き延びられるはずだと言えるのか。もう一つは、人類はやがて自分たちを生かしてきたシステム自体を破壊し絶滅することになるか。
人類が大量絶滅を生き延びたとしても、多くの生物種が失われた世界で生きていきたいですか? あるいは、私たちの子孫が、そうした世界で暮らしてほしいと思いますか? どちらも、きわめて深刻な問題だと、私は考えています。(参考記事:SFの世界が現実に「復活する絶滅種」)
全文はここ(ナショジオ)
THIS IS SERIOUS
みんなは感じはじめているかな
事態の重大さに
現状維持はもう長続きしない
THIS IS REAL
生きること
今、自分が何にエネルギーをそそいているか
子供達の未来
真剣に考えて
行動しよう
ARE YOU BEING THE CHANGE?
恐れたり諦めたりするんじゃなくって
事態の深刻さとリアルに向き合って
全力で自分の存在を
命のムーブメントに没頭すること
一緒に
COME ON, THE TIME IS NOW
DON'T WAIT UNTIL ITS TOO LATE