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東京アーバンパーマカルチャー(TUP)の世界へようこそ!

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Thursday, June 13, 2019

【ソーヤー海の経済学】数字を失った

数字を失った

先週金曜日に
僕は多くの数字を失ってしまって
ものすごく苦しんでいた
しかも、「Y」という文字を忘れただけに

「Y」のために130000数

イギリスに飛び立つ3日前に
フライトの予約の名前が間違っていることを
パートナーから知らされた

聞いたときはあまり事態の深刻さに
気づいていなく
ミーティングを終わらせてから
その状況に対応しはじめた

航空会社に連絡をしたら
チケットを買った責任者が
連絡くれればすぐに直せると
言ってくれたものの
僕ではなくオンライン代理店が
手続きを始めないと
なにもできないという現状が発覚

ここからだんだん焦りといらだちが増してきた
大した問題じゃないのに
いろいろなルールとかで
前に進められないことで
どこか無力感を感じはじめる
コールセンターの窓口では
人と接しているようで
実はシステムとやりとりしていて
どこか非人間的な感触がある

オンライン代理店は
名前を間違えた場合の
キャンセル料は全額と明確に書いている

それでも手放しきれず
なんとかできないかともがいてみた
代理店に電話すると
自動音声でも返金や名前の訂正はできないと
棺に釘を打たれる
やっとコールセンターとつながると
機械的なやりとりが始まる
「お客様の受付番号をAXから。。。。」
もうその時点で違和感がある
二人でワクワクしない台本を読んでいる感じ

結論からいうと
会社の方針でキャンセルしかオプションがない
なんとか彼女の人間性に訴えてみるけど
システムにかき消されてしまった
彼女が航空会社に電話を10分してくれたら
解決する状況なのに
システム(会社)の一部であるから
その行動を彼女はとれなかった
うぉ〜もどかしい〜

ショックと困惑と焦りとむなしさと怒りの
餌食になってしまい
コールセンターの女性に
怒りをぶつけたくなりはじめた
「電話してくれればすむ問題なのに、
なんでしてくれねーんだよ?!!」

でも、彼女に怒っても意味がないのは分かっている
むしろ、彼女はきっと
毎日こういう対応をしているに違いない
僕のような客と「会社の方針」の間に挟まれて
会社の盾となっている女性に
怒鳴る男性というパターンもものすごく嫌だ

そんなことを考えはじめて
自分の態度に罪悪感を感じはじめる
なんとか彼女に矢を飛ばさないようにしたけど
こっちはまだ感情の洪水に流されてて
お金を失ったショックを消化できないんだよ〜(独り言)

次に、1才半の娘が登場
パソコンと電話越しで必死に
解決策を探している僕のそばに来て
パソコンのボタンを押しはじめる
「おめ〜こっちは大変なんだよ!近寄るな!!!」と
頭の中で悲鳴を上げながら
怖い顔を向けて彼女の手をはらう

僕の心境を全然把握していないことに対するむかつきと
「大人の世界」に染まってない美しい無邪気さに
心が動かされて
複雑な気分が続き
「俺はなんでこんな美しい娘に怒りを向けているんだろう?」
ってまた罪悪感を感じる

でも、まだショックに激しく動揺している
次の標的は晩ご飯の準備をしてくれているパートナー
「あいつはこういうめんどくさい仕事を
全部俺に任せやがって!
なんでもっと協力して
名前のチェックしてくれなかったんだよ!
もっと責任とれよ!」
と思ったのか、実際言ったのか記憶は定かではない
そこでまた罪悪感

そんな悲劇を一人で演じていた

おそらくかなりダメージのある自己評価が
その間、自分の中でループしていた
「ちゃんと名前チェックしろよ」
「自業自得じゃん」
「航空券って高いんだよ!もったいない」
「なんで名前間違えるの?」
「しかもイギリス行きの航空券って一番高いやつじゃん」
「名前の訂正はしないってはっきり書いてあるじゃん」
「もっと早く対応してたら変わったかもしれないのに」
「この状況どうするの?!!!」
「しっかりしろよ!!!」
「あいえない」

そういう感じで自分を数時間落とし込めていた
辛かった〜

3日後には家族でイギリスに行く予定だったから
嘆いている間もなく
チケットを買い直すことに
無理矢理いしきを切り替えた

その額が13万円
ガーン!!!

人生で一番高額なミス
(東大の大学院を含めると二番目かも)

姓から「Y」とい文字が抜けてたために
13万円払うことになってしまった
ショックすぎる

「Yを忘れたがために13万円」
と頭の中で唱えはじめた
どんどん惨めな感じになって
パートナーもどうしたらいいか困っていた

ここで不思議なことに
僕の心に明確な選択肢が現れた
「13万円失った」ということに執着し続けて
苦しみの道を歩み続けるか
違う道を歩ことを選ぶか
どれを選ぶかは自分次第

そこから、いかにぼくが「数字」に囚われていたかが
だんだんおかしく感じられるようになった
130000って一体何?
僕の目の前の現実はなにも変わってない
パートナーが晩ご飯を準備してくれて
娘は無邪気に遊んでいる
僕は最高な生活環境にいて
自分が生きたい生き方をかなり実現できている
じゃ、今なんでこんなに
13万円を失ったことにこだわるのか?

代理店がカード会社にこの数字を請求する
それが僕の銀行口座から引かれる
ぼくは数字以外ではその13万を見ることはない
ただ数字が動いているだけ

幸い、13万円なくなっても
家から追い出されたり
飢えたりする状況ではないぼくは
いったいなにをこんなに内部で騒いでいるのか?

ITS JUST NUMBERS
って考えはじめたらだんだん落ち着きはじめた

そもそも僕の口座にあるお金は
僕の「所有物」って感じもしない
執着がないわけではないけど
落ち着いて考えられるときは
全部ぼくのもとに集まってくれた
ギフトとして授かっている
それを世の中をより美しくするために
使っていくのが僕の仕事

「いやいやいや13万円だよ!
そんな達観している場合じゃねーよ」
って声もまだある
その13万円がどれだけのロスかを
強調しようとしている自分もいる
ワークショップ何回分とか
家賃何回払えるとか

でもやっぱり数字になんで
こんなに苦しまされているのかが不思議
僕たちの社会は数字を崇拝してるように思える
偏差値、年収、年齢、フォロワー、データ、ランキング。。。
なんでも数字化して比べる
世界は計れるものだと信じて
資本主義という数字のゲームを
命がけでやっている感じがする

かなり小さい頃から
100点を目指すことを洗脳された
60点とかとったときはすっごく辛かった
でも60点っていったいなに?
僕ができることや僕の存在は数字で表せない。
みんなもそう思わない?
なぜ僕たちは人を死まで追い込んでしまう
数字の世界を創造して
未だに維持しているのだろうか?

サピエンス全史でお金の歴史と人類への作用や
数字の歴史と人類への作用を読んでから
数字について深く考えるようになった
ぜひ、その部分をみんなも読んでほしい

飛行機のなかで辻信一さんにすすめられた
「万引き家族」って映画を見終わったところ
「生きるためにお金を稼ぐ」という社会の構造や
貧困についていろいろ考えさせられた
「盗む」ってどういうことなのか?
なぜ人が死ぬとお金がかかるのか?
なぜ世の中には生きるために十分な資源があるのに
それにアクセスできない人が大勢いるのか?
お金が僕たちにかけているプレッシャーの影響は
どんなものなのか?

数字ってなんだろうね
僕たちはなんでここまで数字にパワーを
与えているのだろう?
それによって人類は幸せになっているのだろうか?

そんな13万円を失ったストーリーでした

13万を失ったことを公開すること自体
無防備になった感じがするけど
(どう評価されるのかが怖いのかも)
もしかしたら誰かの役に立つかと思って書いてみた

自分の無防備さへのチャレンジでもある

何かを失うときって
とても大事な人生の学びがあると信じている

今回は、数字のパワーと
それにたいする違和感が学びだった
「Y」のおかげさまです

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