田舎での豊かな暮らしは現実じゃない?
ジャングルを経験した男が都会を選んだ理由
言葉や立ち振る舞いで人を惹きつけ、行動で人を巻き込んでいくことのできる個人は一つの“メディア”になりうるのではないか。そんな思いを持って、ソーヤー海さんに会いに行った。
ソーヤー海さんは、3.11直後「東京アーバンパーマカルチャー(TUP)」を立ち上げ、 "誰もが大事にされる社会"をつくっていくために活動する共生革命家。「自称・活動オタク」だという海さんは、アメリカの大学、コスタリカのジャングル、中南米の農村、禅の寺院・・・など地球を舞台に、自然と人が共生するための知恵・知識を学び、自ら考え実践を重ねてきた。そしていま、より愛と平和のある社会を本気で目指して、自らの生活のなかで「パーマカルチャー」を実践し、ワークショップなどを通じて人々に伝え続けている。
話を聞くと海さんは、「昔からある”生きる知恵”を通訳して現代の人に伝えている、自分自身がメディア」だという。
震災に原発事故、強行採決された安全保障法制など、人々の安全が脅かされ、暮らしや社会の在り方が見直されつつあるいま、海さんのメッセージや生き方に耳を傾けたい。海さんは世界で何を学び、どんな体験をし、いま何を伝えたいのか。「メディア化する個人」ともいえる海さんの半生を振り返りながら、これからの社会、そして海さんにとってのメディアについて語ってもらった。(文・徳瑠里香/写真・岡村隆広)
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