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東京アーバンパーマカルチャー(TUP)の世界へようこそ!

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東京からサステナブル(持続可能な/共生的)社会を育むための実験と実践を行っています。
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パーマカルチャー、非暴力コミュニケーション(NVC)、禅(マインドフルネス)、
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次世代のためにも、一緒に平和で希望のもてる社会を創作していきましょう!

Friday, October 3, 2014

TUPツアー羊の屠殺記事(part 2)

ツアーの参加者の一人でエディブル・スクール・ガーデン活動家、
鈴木えりが書いたTUPツアーレポート。
映像はここ(おすすめ)。

日本で会った、共生活動家 ソーヤ海くんが主催する東京アーバンパーマカルチャーのシアトル/ポートランド パーマカルチャーツアー(TUP2014)に参加した。このツアーを通じて、また素晴らしい人達との出会いがあって、日本により一層会いたい人と訪ねたい場所が増えた。ツアーではアメリカでの元祖パーマカルチャー研修センターとも言えるオルカス島のブロックス パーマカルチャー ホームステッドに滞在したり、ポートランドとシアトルでは都会でのコミュニティー作りや持続可能な生き方を実践している都市型パーマカルチャーの事例を多数訪問。そこで出会った人達の生き方やパーマカルチャーという原理との出会いは言葉では言い表せないくらい刺激的でインスパイアリングだった。
その中でも特に印象的でインパクトが強かったのが、羊の収穫(あえてと殺ではなく収穫という言葉を使っていた)に参加した事。動物の収穫がこんなにも平和的でクリーンなプロセスとは想像した事がなかった。何よりも、彼らが大切にしている大地や動物とのつながり/関係性に感動した。
カイ君の友人でブロックスの元研修生のエメットとそのパートナーのブロックのタイニーハウスを見せてもらって、彼らの生き方に対する姿勢を感じられた事に すごく感謝している。自分達がケアしている土地と動物をとてもリスペクとしているという事を彼らの言葉や行動のすみずみから感じた。
Life 1 パーマカルチャーツアー その1:いきるという事、いのちをいただくという事
車輪にのるサイズのタイニーハウス。全て廃材で出来たローコストのお家
Life 2 パーマカルチャーツアー その1:いきるという事、いのちをいただくという事
家の中。ロフトの下部にはリビングルーム的にベンチとクッションが置かれる予定だそう
Life 3 パーマカルチャーツアー その1:いきるという事、いのちをいただくという事
レトロなストーブがステキ。冬の間は暖房、料理、服の乾燥と機能満載
Life 4 パーマカルチャーツアー その1:いきるという事、いのちをいただくという事
夏の間の広々とした野外キッチン/作業スペース。


収穫のプロセスはまず参加者全員が円になって、静かな時間を共有する事から始まった。「これから行うプロセスに向けて、皆で今この場所に平和な気持ちでいて、動物達への感謝の気持ちを共有したいの」とブロックがこのひとときの静寂の時間の意味を説明してくれた。 羊達が怖がらないように、 彼らは収穫のとき人間が平和気持ちでいて穏やかな存在である事にとても気をつかっていた。前年は収穫の際、一頭を群れから離して他の羊から見えないところで屠畜していたけど、それは人間的な見方かもしれないし、羊にとって最も大きなストレスは群れから離される事という事を学んだそう。それから収穫の際にはみんなにエサを与え、静かに一頭だけを持ち上げて、群れからほんの数歩離れたスペースで周りの羊に囲まれた中で屠畜した。
20140919 982620 パーマカルチャーツアー その1:いきるという事、いのちをいただくという事
Harvesting the animal photo by ‘ano’ano LiLi
それは彼らのこれまで世話してきた動物に対する愛情や尊敬、感謝の思いがあふれた、とても美しいプロセスだった。動物であれ植物であれ、食べるという行為は生き物のいのちをいただくという事。人間として生きていく上で自分達は常に他の命を殺し、収穫しているという事実を否定する事は出来ない。彼らの収穫に対する姿勢ほど、いただくいのちに対する敬意に満ちた、いのちといのちのつながりを感じるものは無いと思った。
収穫の後、羊をブロックスに移動。自転車置き場が解体場に早変わり。正直動物の解体は血まみれで、ハエがいっぱい飛んでいて、においのキツい、とってもグロテスクな状況を想像していた。でも実際は血抜きがされていたから血は全くでないし、ハエもほとんどいないし、においもほとんどしない、想像とは真反対のクリーンで、素早く、正確なプロセスだった。エメットとサンドロ(たまたまブロックスを訪ねてきていた元研修)が羊皮を取り除く2つのプロセスを見せてくれた。
サンドロはその後解体の方法を教えてくれた。解剖学の授業をとってるみたいな気分。でもプロセスが進む中で目の前の物体に対する見方が少しずつ変化していくのが不思議だった。だんだんと「動物」が「お肉」に変わっていく。ふと目に入った、皮と羊毛がかすかに残っている足先だけが、お肉が数時間前までは野原にいた羊さんだった事を思い出させていた。
Life 10 パーマカルチャーツアー その1:いきるという事、いのちをいただくという事
調理中に乾燥してしまわないように、筋肉の筋をなるべく痛めないように切る方法を教えてもらった
イタリアの羊農家で育ったサンドロはラム料理の達人。肉の下準備をして一晩置いた後、じっくり炭火で調理する方法を見せてくれた。交代で6時間火の番。
Life 13 パーマカルチャーツアー その1:いきるという事、いのちをいただくという事
ラム肉を調理しながら添え付けのコーンもグリル
その晩はご近所さんや友達も招待して総勢40人程の晩餐。火を囲んでアメリカでは定番のテールゲートパーティ(車やトラックのトランクをあけてそこに座りながらのバーベキュー)。コミュニティーが一緒になって美味しい食事を囲む。前日からのプロセスの素晴らしい終り方だった。みんなでいのちのお祝いをしている気分だった。いのちの誕生と死、育む事と殺す事、コミュニティーでそれを行う事。
Life 14 パーマカルチャーツアー その1:いきるという事、いのちをいただくという事
Tailgate party style feast
もちろん一連のイベントが毎日ここで起こっている訳ではなくて、ブロックスの人達にとっても関わった人みんなにとっても結構大掛かりなプロジェクトだったことは理解しているからこそ、こんな貴重な経験をさせてもらったことにものすごく感謝している。衝撃的だった。心を動かされた。動物(だけじゃなくて、すべて)を食べるとは、いきるとは、人間であるとはどういう意味なのかを改めて本当の意味で、からだ全身で、心で、理解したと思えた。
忙しいと忘れがちだけど、これからも食事をいただく時はあの時感じたすべてを思い出して、ちゃんと感謝していのちをいただきたいと思う。

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