マイケル・シューマンは
今年、2月にヘレナの「しあわせの経済」特別合宿で出会った。その合宿では、世界各国のローカル経済運動のパワフルな活動家が10人くらい集まって、熱い議論を交わしながら共に生活をした。日本からは辻信一さんと僕(彼の招待で)。かなり個性豊かな集まりで、みんなの経験や世界観から多くの学びと問いをいただいた。その場にいないと想像もできない、政治、経済、哲学、文化人類学、教育学、心理学、システム思考、先住民の世界観、生態学、歴史などが自由に混じりあった、頭が爆発しそうになる難しいディスカッション。どう、今の破壊的なグローバル経済から命を養うローカル経済にシフトするか?そして、僕たちはそのシフトの中でどのような役割をもつのか?彼らは、人生をこのシフトにかけている。
その中で、マイケルシューマンが担った役割は、一番ビジネスや一般社会寄りの視点をみんなに伝えること。
◎プロフィールアメリカの連邦政府があるワシントンDC(政治の都)に住みながら、経済学者と弁護士をしている人。彼が設立メンバーでもあるBALLE(ローカル経済社会ビジネス同盟)は、【Tomorrow パーマネントライフを探して】にも紹介されていた。
マイケル・シューマン MICHAEL SHUMAN
経済学者、弁護士、作家、地域経済のビジョンを引き出す社会起業家。非営利の住宅メーカーTelesisCorporationの地域経済プログラムのディレクターを務めるほか、米国ニューヨーク州のバードビジネススクール、カナダのサイモンフレイザー大学で非常勤講師も務める。BALLE(ローカル経済社会ビジネス同盟)の設立メンバー。
著書多数。日本語での著書に『スモール・マート革命~持続可能な地域活性化への挑戦』最新刊に『*The Local Economy Solution: How Innovative』,『Self-Financing Pollinator Enterprises Can Grow Jobs and Prosperity* and *Local Dollars』,『 Local Sense: How to Shift Your Money from Wall Street to Main Street*』 (いずれも未邦訳)。
世界中でビジネスリーダーや行政向けのローカル経済ワークショップを行っている(値段も高い!)。とても合理的で、データーをしっかり見ながら、いかにローカル経済の方が経済的な豊かさをつくるかを教えている。
今回、辻さんやヘレナのおかげでマイケル・シューマンが日本に来日することになった。
In Isumi
僕や仲間の鈴木なおさん(Greenz.jp)は、真剣に千葉県いすみ市を一つの元気なローカル経済モデルになることを思い描いている。最大の利益やハイテクがもたらす効率性を追求するのではなく、人が豊かになる経済(そもそも人が苦しむ経済っておかしくない?人間が人間のために作っているはずなのに)。QUALITY OF LIFEを削る経済ではなく、QUALITY OF LIFE(暮らしの質、生きがい)を養う経済。僕たちが身の回りの人と創造する、より多様で安定した経済。心のある経済。それを市レベルで実現させたら、日本中でその動きがより広がることにワクワクしながら、なおさんなどと取組んでいる。
そんな動きをさらに元気にするために、マイケル・シューマンをよんで、講演とワークショップをすることになった。ここからの波紋が楽しみ。
いすみ市に縁がある人、移住を考えている人、ローカル経済に取組みたい人、come check this out!
FBのイベントページ
マイケル・シューマン来日ツアー
11月9日〜10日【しあわせの経済フォーラム@戸塚】
11日は鈴鹿のアズワンでイベント
以下、FBのイベントページより
こんにちは、いすみ市岬町桑田在住の鈴木菜央です。普段は東京でウェブマガジンの編集長やってます。さてさて。
マイケルさんはローカル経済の研究/実践者として、世界的に知られる、第一人者です。
今回「幸せの経済フォーラム2019」のために来日してくださるのですが、なんと、いすみにまで足を伸ばしてくれるということで、急遽講演会を企画しました。
僕らは、生活の多くを、いすみの地域外、海外から来たものを買っています。ちゃんと調べたわけではないけれど、いすみの食料自給率は30%程度だと思います。エネルギー消費(ガソリン、灯油、プロパン、電気)は95%以上、洋服もほぼほぼ全量、いすみ以外から買ってます。
そうするとどうなるか?いすみの生産者に、お金がほとんど残らないわけです。一生懸命働いても、お金が出ていくということで、ローカル経済学ではこれを「バケツダダ漏れ経済」と呼びます。
いすみ市の平均年収が216万円なので、16万円を貯蓄に回すとして、人口3万8000人にかけると、720億円が毎年動いている計算になります。
僕の試算では、720億のうち、地域に残っているのは、わずかに106億円です。これでは、商店街が衰退するのも、農家が疲弊するのも、商工会の加盟業者がどんどん減るのも、あたりまえです。
では、どうすればいいのか? マイケルさんは、著作『スモール・マート革命~持続可能な地域活性化への挑戦』の中で、「地元化」がキーワードになる、と書いています。
> 多くのアメリカ家庭は、生活スタイルを少し買えたり注意深く買い物をしたりすることで、支出の3/4程度を大きなコストをかけることなく地元化することができる
以下が、彼による、効果的な地元化できる可能性があるランキングです。項目の右の数字は、世帯あたり、年間で地元化できる金額(僕が円に換算)です。彼がアメリカで調査した数字ですが、日本にも当てはまるところは多いと思います。
あなたのコミュニティを地元化するために取りうる行動BEST10
1. 家を地域化する(84万円)
2. 車の利用を半分にする(26万円)
3. 地元の店で外食する(25万円)
4. 地域の娯楽をみつける(22万円)
5. 地域の医療を利用する(19万円)
6. 新鮮な食べ物を買う(18万円)
7. エネルギー利用を地元化する(14万円)
8. 地元のチャリティに寄付する(14万円)
9. クルマのサービスを地元化する(11万円)
10. 地元で(地元の)酒を飲む、タバコをやめる(8万円)
(個人的には、家が1位なのか、とびっくりしました…)
あなたも、マイケルさんの講演をきいて、どんなふうにいすみにお金とありがとうがぐるぐる回る強いローカル経済をつくれるか、話し合ってみませんか?
◎プロフィール
マイケル・シューマン MICHAEL SHUMAN
経済学者、弁護士、作家、地域経済のビジョンを引き出す社会起業家。非営利の住宅メーカーTelesisCorporationの地域経済プログラムのディレクターを務めるほか、米国ニューヨーク州のバードビジネススクール、カナダのサイモンフレイザー大学で非常勤講師も務める。BALLE(ローカル経済社会ビジネス同盟)の設立メンバー。
著書多数。日本語での著書に『スモール・マート革命~持続可能な地域活性化への挑戦』最新刊に『*The Local Economy Solution: How Innovative』,『Self-Financing Pollinator Enterprises Can Grow Jobs and Prosperity* and *Local Dollars』,『 Local Sense: How to Shift Your Money from Wall Street to Main Street*』 (いずれも未邦訳)。
◎日時
2019年11月13日(水)
18:30開場
19:00開演
22:00終了予定
◎会場
M-KAGU
千葉県いすみ市岬町長者114-5
0470-62-6969
◎アクセス
最寄り駅:長者町駅(外房線)から徒歩5分
※東京から来る場合
東京駅で特急わかしおに乗車→茂原駅で外房線安房鴨川行に乗り換え→長者町駅下車→徒歩5分で会場のM-KAGU到着
(所要時間の目安:1時間20分)
いすみには民泊も多いので、泊まってゆっくり過ごすのもオススメです!
◎参加費
大人3000円(夕食ワンドリンク付き)
内訳:マイケルさんの交通費、謝礼、通訳の謝礼として1500円、M-KAGUさんによる夕食、飲み物、会場費でひとり1500円
子ども(食事必要ない子どもは無料)
英語が得意ではない方、ご安心を!通訳の方をお呼びします。
(夜ですが)お子様も大歓迎なので、みんな気軽に来てね!
申し込みは「参加ボタン」を押すだけです。
参加費は当日、現金でお願いします!