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Sunday, November 6, 2016

【本 We Work Here】坂口恭平の経済観(一部)

前回の投稿に付足したかった、本We Work HEREに書かれている坂口恭平さんのインタビューの言葉。



お金は日本銀行券だけじゃないから

俺は資本主義だけが経済だと思ってないから。経済というのは語源があって「経世済民」という中国語。それが明治時代に熟語になったのが「経済」という日本語。世をおさめて民をたすける、そういう意味。単純にそういうことを実践すれば実は何らかのかたちで対価が支払われてる。俺の場合は、ゼロ円でやったものの方がすごい強い経済、通貨が流れてる。通貨(カレンシー)とは海流(カレント)が元の意味なんだよね。流れができてるということが俺にすごく大事で、単純に資本主義は今ガチガチになって固まっちゃってるから、それ以外で生きていこうと思って。

(省略)

今の世の中はこれを誤解している人が多すぎる、いきなり日本銀行券*に行っちゃうから。

*日本銀行券:日本銀行法を根拠に、日本の中央銀行である日本銀行が発行する紙幣。日本国内で法定通貨として無制限に通用する強制通用力が付与されている。ちなみに硬貨は独立行政法人造貨局が発行している。

(だいぶ省略)

。。。そういう経済を俺は「態度経済*」と呼んでて、日本銀行券よりもそっちのほうがよっぽど価値があると思っている。お金がなくて困っている人には「頼むから生活保護もらって、一円も金にならない仕事をやってくれませんか?」ってお願いする。この前電話でしたおばちゃんは生活保護をもらったけど、刺繍が好きだからそのお金で刺繍をしてる。俺にとっては、それが一番大事な「仕事」なわけ。

 *態度経済:貨幣の代わりに人の態度を交換し、投資するという経済の考え方。


他にも良いこと書いてあるので、良かったら記事全部を読んでみて。