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Saturday, January 30, 2016

【記事】ギフトツアーを振り返って

ギフトツアーを振り返って

ツアーのことを知らない人はまず
Greenzの記事を読んでみてね。

稼ぐことから自分を解放しよう! ソーヤー海さんに聞く、“ギフト経済”の次にある、“ギフトエコロジー”の世界


*************

A Happy 2016!
ギフトツアーから半年以上が経ってしまいましたが、改めて最初のギフトの冒険を振り返り、つくってきたそれぞれが感じたことを共有できたらと思います。

☆ ソーヤー海より
のえりちゃんやりえさんがしっかりと思いをいているので(プラス日本語書くの苦手だから)短めに。ギフトエコロジーツアーは僕のエッジをかなり追求した実践だった。そこに、えりちゃんやりえさんの様な協力な助っ人がいたから実現できたもの。

イメージとしては


ものすごく考えさせられたし、心地よい取り組みではなかったけど、必要としていた大きな成長ができた。やりながら気付いたのがこのツアーは現代的な「巡礼」だったということ。もしかしたら、僕たちみんなが必要としているのは「巡礼」かもしれない。未知の世界に飛び込んで、一瞬一瞬自分と世界を信じて、現実を受け入れる練習。自分の恐れや執着と向き合って、ちょっとずつそこから解放されて行く旅。それが本質的な自由とパワー。この企画がディープ過ぎてちょっと言葉で言い表せないのが残念。参加者?実践者?も迷いながら旅を続けているよう。

今回の僕たちの実験を知る上であまり「やり方」に囚われてほしくない。僕のギフトエコロジーの先生の一人、ニップン・メッタに「どうやって生活を回しているのか?」と聞いた時に、彼は「それが問いではない」ときっぱり言われた。その時は、ちょっとムカついたけど(疲労もあったし)、あとあと考えるとその通り!やり方は一人一人自分が置かれた状況、自分の意志の強さなどで変わってくる。大事なのは、この冒険を初めて、恐れではなく、愛と希望に動かされる事なのだと。お金を使うか使わないかも大事だけど、究極的に重要なのは心の在り方。そして、ギフト(愛)の道を歩み続けること。友達から聞いた話で、ギフトの世界は「何も期待せず、全てを受け入れる」実践だと。

僕の役割は、この世界を追求しながら、楽しく世の中に広まりやすい「かたち」を創造すること。多くの仲間とともに東京アーバンパーマカルチャーという名で、同じ様な思いを持った仲間とギフト精神のコミュニティーを育てているよ。

一緒に旅にでよう
愛を込めて
共生革命家


☆ 栄里です。
ギフトツアーから半年以上が経ってしまいましたが、遅ればせながら、ギフトツアー後に起こった様々ことをやっと文章にすることができました。

ツアー後、いろんな人からギフトツアーについて聞かれます。
どんなことがどのくらいの規模や広がりで起こっているのかわからないけど、ギフトでツアーをしたからこそ起こったこと、ツアーをきっかけにして生まれてきている様々な 実りを少しでもみんなに伝えることで、私たちが感じたワクワクを伝えられたらいいなと思っています。

ツアー中には様々な人たちがツアーを可能にするために協力をしてくれました。3家族が14名の宿泊先を提供してくれて、私たちが滞在したことを心から喜んでくれました。そして10日間中、20食以上の美味しい手料理をいただき、たくさんの食事の時間を素晴らしい人たちと共有しました。そして多くのパーマカルチャー、アグロエコロジー、ギフトエコロジーの実践者やエキスパートの人たちが惜しみなく時間を提供し、彼らのパッションを共有してくれました。これらはお金を払ってホテルに滞在したり、レストランで食事をしたり、 見学ツアーに行くだけでは感じられない経験ばかりです。

だからこそ、ツアーで出会った人たちとの関係がツアーを終えた今でも、より深く続いているのだと思います。
例えば、ツリーさんの行っているFree Farm Stand (http://freefarmstand.org/ ) にはツアー後、私を含め、何人ものツアー参加者がお手伝いに向かいました。そしてPanchoSamの開催するAwakin Circle http://www.awakin.org/oakland/ には現地に住んでいる彩ちゃんや現地にしばらく残っていたヒロミちゃんは毎週のように参加。私自身もツアーをきっかけに、すでに存在していたギフトエコロジーのコミュニティーに出会うことができました。Service SpaceというNippunさんの団体が行っている対話の会に何度か参加する機会をもらって「自分とお金についての関係の話」http://www.servicespace.org/about/circles/?op=money や「ギフトエコロジーのデザインについて」http://www.servicespace.org/event/view.php?eid=4280 をギフトエコロジーを実践している人たちと話す機会をもらいました。ツアーは私にとってベイエリアのギフトの生態系につながる貴重なきっかけだったと感じています。

そしてよりただ一緒に見学ツアーに参加するよりも、ずっと強いつながりが参加者同士も生まれました。日本でも参加者と海くんとのコラボレーションがツアー後早速開催されました。
奈良でNVCとパーマカルチャーのワークショップを行ったマヤちゃん。
鎌倉でギフトツアーの報告会をしたアヤちゃん。
メディアやアートを通じた活動を一緒に進めているニッキー。
マネージャー的に素晴らしい企画をどんどん進めているレミちゃん。

加えて、参加者同士のコラボレーションも始まっています。例えば、大学教員のイモちゃんは学生参加者のはじめ君をゲスト講師に招待してギフトエコロジーについて講義を行いました。

ソウルでも、Santa Clara Nippunさんの家やOaklandPancho SamCasa de Pazで行っている Awakin Circle (瞑想+ビーガンごはんのギフト)をヒロミちゃんが開催。

ツアー後、個人の旅もしばらく続いていました
ツアーで出会ったリコちゃん、ヒロ、コージローはツアー後に共にヨセミテまで旅をして、コージローはそのままヒッチハイクでカナダまで旅を続けました。
(コージローのブログはこちら http://cajiro.tumblr.com/archive 
ヒロはそのままアメリカに残って東海岸の親戚の家を訪ね一人初めての海外生活をスタート。リコちゃんもベイエリア、ポートランド、オーカス島と旅を続けました。
土井彩ちゃんはツアーで見たこと感じたことを素晴らしいブログの文章にしてくれています。
ギフトツアーについて
PanchoSamCasa de Pazについて
TreeさんとFree Farm について
NippunさんとKarma Kitchenについて

私自身もツアーをきっかけに、数ヶ月間Zen Centerでお世話になることにしました。ご縁をもらったから、とか、ベイエリアに引っ越してきて1年つっぱしってたから、一度ジックリ止まる時間を持ちたいと思った、という理由もありました。でも一番大きな理由はギフトツアーの経験をした後、すんなりこれまでの生活(短大で生物教えたり、翻訳したりして生活の糧を得る)に戻りたくなくて、というか戻ることにすごく抵抗があったから。ギフトの世界で生きている 人には軸になる精神性があるような気がして、自分なりにそれが何なのか探求してみたくなったのです。自分の日本人としての根っことして禅をもうちょっと勉強したいし。

そして、おそらくギフトの取り組みにおいて、誰もが気になるお金の部分。なんと現地のとてもたくさんの方々のギフトにより支えられ、宿泊代や食費、ツアーの人件費など当初必要と思っていた経費がほとんどかからなかったのです。そして97%がレンタカーなどの交通費関連だった経費も、ドネーションとしていただいたサポートによりケアすることができました〜!!! すごいことだと思います。(詳細報告は事務局サポートをしてくれたリエさんから)

14名の10日間に渡るツアーが贈与経済のモデルで成立したということは、ギフトエコロジーの世界の可能性を示す、かけがえのない事実です。本当にいろんな人のサポートでツアーが可能になって、ツアーの後もその時にできたつながりや起こった出来事から、次々と波紋が広がっていくのを感じています。今私が気付いている波紋はほんの一部でツアーを通じて蒔かれたタネが世界に広がって、これからも次々と新しい芽を生み出すエネルギーがまだまだ見えない地表で眠っている気がします。

ツアーで生まれた新たなギフトという愛のエネルギーが巡る生態系から大きな実りがこれからも生まれて続けることを確信しています。今後も楽しみです。

ギフトツアーから生まれている様々な波紋を「見える化」できたらと思い、ツアーの経緯と参加者によるツアーに関するブログを、ギフトの冒険のアーカイブとして新しいブログにしました。

今後もギフトツアーの参加者から生まれた活動(報告会とか、ギフトの試みのワークショップとか)や日本でのギフトエコロジーの動きを共有していけたらと思っています。

これからもますます多くの人がすでに存在する自分のギフトや自分の周りのギフトに気づき、お互いの豊かさを共有していくことができたらいいな、と思います。
私たちのこのギフトツアーから始まった冒険から、たくさんの人が愛と希望への道の可能性を感じてくれたら嬉しい。そして、これからも続いていくこの冒険にたくさんの人が一緒に参加してくれたらいいな。


☆リエより
ギフトツアーをご支援くださったみなさん、ありがとうございました。
心だけ旅していたサポート・リエです。
このツアーは参加者を含むツアーチームが疾走しながら作りあげた旅です。ふりかえってみると、取り組みについて検証するべきことはまだたくさんあると思います。でも何をおいても、この旅に希望をかけてくださった方々へ、感謝とともに収支報告をお伝えしておきたくて。また、TUP新体制の事務的調整を行うため、ツアーや活動へのドネーションを受けていた口座そしてサポート希望受付窓口のクローズも併せてお知らせします。。。


Thursday, January 28, 2016

サティシュと過ごす一週間の旅(イギリス)








***申し込みとデポジットの締め切りは4月22日***



*プラムビレッジのリトリートにも参加できことになったよ!

僕(海)がサティシュ・クマールと出会ったのは2004年、僕がUCサンタクルーズの学生だったとき。学生が自主的にコーディネートする授業で招かれた。彼を招聘した天才的な学生に感謝!
印象に残っているのが、200人以上の学生の前で、講義のはじめからサティシュがひたすら大声で笑っていたこと。いつの間にか多くの学生が彼と一緒にわけもわからないまま笑っていた。
笑って、希望を育てて、大事なことを思い出させてくれるのが、サティシュの教育。

そんな、サティシュと再会したのは去年のサティシュ来日「Tender Loving Careツアー」に辻信一さんたちと同行したとき。
彼の「問答」のオープニング役(?)として、共感ワークショップやマインドフルネス瞑想の誘導をさせてもらった。
おまけに、温泉で個人「問答」もさせてもらったり!謝謝。
そ改めてサティシュのお話を聞いたら、自分の歩んできた道が彼の教えに大きく影響されていることにきづいた。やっと彼の話の意味が理解できるように成長したのかも。

とくに共鳴しているサティシュのメッセージは、
1。われわれ Human-being (ヒューマン・ビーイング)であるはずの人間が、
human-doing (ヒューマン・ドゥーイング)になってしまった。

2。Soil, Soul, Society (土、心、社会) これからの時代のキーワード

3。不正をただすのは怒りではなく、慈悲とユーモア。
「ユーモアがあるというのは、柔軟で、しなやかで、流れに応じて臨機応変に動いていける、ということ。。。。。ユーモアは幸せを運んでくる力を持っているのです。」

4。『アートの中でも最高のアート、それは「生きるアート」です』

5。「人間は、与えるため、愛するため、祝福するために生きている。」


僕はサティシュのような 「仙人」(ティクナットハン氏や川口由一さんなど)と出会う機会に恵まれてきて、人生を大きく変える教えを受けてきた。
その中で、サティシュの魅力、彼のギフトとは、エネルギッシュで親しみやすく身近な存在であること。偉大な仙人でありながら、隣のやさしいおじさんのような感覚で話し合える人であるということ。


そんな彼のスケジュールに一週間だけ空きがあるということで、サティシュと過ごす一週間の旅を企画したよ。再会させてくれた辻信一さん、上野宗則さん、そしていつも微笑んでいるサティシュに大感謝!


*料理をするサティシュ*

サティシュ・クマールはイギリス思想家インド西部ラージャスターン州の町シュリー・ドゥンガルガルで生まれ、9歳で出家ジャイナ教の修行僧となる。18歳のとき還俗。マハトマ・ガンディーの非暴力と自立の思想に共鳴し、2年半かけて、核大国の首脳に核兵器の放棄を説く1万4000キロの平和巡礼を行う。1973年から英国に定住。E.F.シューマッハー(イギリスの経済学者、『スモール・イズ・ビューティフル』の著者)とガンジーの思想を引き継ぎ、イギリス南西部にスモール・スクールとシューマッハー・カレッジを創設。エコロジー&スピリチュアル雑誌「リサージェンス(再生)」編集長。』wikipediaより


【ツアー詳細】
日本語通訳: ソーヤー海、鈴木栄里 

参加費: 22万円
含まれるもの: 宿泊、ツアー中の交通費、食費、シューマッハ・カレッジの一週間プログラム(サティシュとの時間)、通訳

含まれないもの: 航空費

スケジュール:
最低遂行人数 8
6/5 午後までに London 集合 ロンドンで一泊
6/6 (Mon) ロンドンからトットネスへ
6/6 - 6/10 Shumacher College
6/11 Londonで解散

【費用の工夫】
現時点で参加費が払えないけど、どうしても参加したい人はぜひクラウドファンディングや大村淳君流コミュニティーファンディングを試みてください。その場合、スペース確保とかの相談をしてください。やる気があれば、方法が見つかる(where there is a will, there is a way)。

大村淳君の例:

定員:先着1530人まで増員
それ以上集まった場合は、調整を検討しています

申し込み:
以下のリンクからお申し込みフォームに記入してください。
http://goo.gl/forms/uJMfQHHDem
*申し込みとデポジットの締め切りは4月22日

お申し込み後スペース確保のために、5万円のデポジットのお支払いをお願いしています。
原則的にキャンセルは受け付けていません。
先着ではあるけれど、本気の想いをもってきてほしい。
万が一キャンセルが出た場合のデポジットは、諸費用にあてるので、申し込む際はよーく考えて。笑

事務局・連絡先:

鈴木栄里 tup2016eurotour(a)gmail.com (a)を@に変えてね


*行き先のシューマッハ・カレッジ*

スケジュール詳細:
6月5日(午後) ロンドン集合、自己紹介と夕ご飯
6月6日 トットネスに向う、シューマッハカレッジ最初の日
6日〜10日 サティシュと毎日過ごす!
*世界的に知られているマーティン・クロフォードによるフォレストガーデン・ツアー付き
6月10日(午後) ロンドンに向う、最後の晩餐
6月11日(朝) 解散 (一部はプラムビレッジに向う)


旅の準備
· サティシュのDVDで見て、本も読もう(オススメは 『ゆっくり問答』 with 辻信一)!
· サティシュに聞きたいディープな問いを考えよう!
· 英会話!通訳付きだけど、サティシュは言葉の綾の達人で、それは通訳では伝わらない場合が多い。それと、やっぱり生の言葉で教えを受け取るのが一番!でも、英会話に自信なくってもご心配なく。意識を込めて通訳をするので。


「人生とは巡礼です。私たちはみな巡礼者です。自らの一歩一歩を意識し、丁寧に足を運びます。
その一刻一刻が今ここにある自分です。
その一刻一刻が奇跡です。
人類に奉仕し、地球のために仕えることができるという特権に私たちは恵まれています。」

サティシュ・クマール 『ゆっくり問答』 with 辻信一 より


***ボーナス編***
フランスのプラムビレッジ(PV)・リトリート参加
*参加できることになった!詳細はした



6月11〜21日まで2年間に一度のリトリートが行われていて、僕は参加する予定だよ。本当は、普通の一週間をみんなに参加体験してほしいとおもってたんだけど、リトリートと被ってた。
でも、このリトリートは世界中のガチの行動仏教実践者(engaged buddhism)が集まるリトリートで、医療、法律、政治、企業、環境保護、教育、ユース活動などの分野でマインドフルネスを広めている人のシェアリング、相談、ディスカッションなどが行われるみたい。
マインドフルネス X 社会運動の集まり。

ということで、初心者向けというより長年の実践者向けのリトリートだけど、参加は可能だと思う。交渉中(一部の参加についても)。
通訳は僕ができる範囲でや予定。言葉が分からなくってもPVのエネルギーは浸透するはず。

PV(プラムビレッジ)へは、どちらかというと 「僕が行くから、ついて行きたい人サポートするよ」って感じで誘っている。なので、申し込みやPVまでの移動などは各自で手配してね。分かりやすくするための重要事項は追って伝えるよ。PVの返信待ちなので少々お待ちください。

PVに行く人は必ず、ティクナットハンの本を幾つか読んで実践を初めてください。
基本的にはマインドフルな呼吸と歩行を日常で意識するということ(もちろん、もっと深いけど)。
それと、ツアー前にできるかぎり地元のサンガ(実践のコミュニティー・瞑想会)に参加してきてね。

***ドネーション大歓迎***

リトリートの詳細(英語) http://plumvillage.org/retreats/info/21-day-retreat-2016/

プラムビレッジについて http://tnhjapan.org/plumvillage/