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Thursday, July 21, 2016

【ギフトエコノミー】ギフトの旅人より(費用の理念から4年)

7月22日2016

これは2012年に書いた費用の理念 のアップデート

【今の方針】
ギフトエコノミーの実験を2011年に始めてから5年。そこからの学びはとても貴重なもので、「生きることとはなにか」をより深く理解できるようになってきた。そして、自分の恐れや執着、世界観(ストーリー)と、より美しい世界を夢見るハートとも親密な関係がもてるようになった。後もどりができない無限の気づきと成長の旅。

そんな道を楽しく歩みながら、様々な人にこの世界のことを説明する機会や議論をする状況になんども遭遇してきた。なかなかうまくこの希望に満ちたギフトの世界に招待できず、なんどももどかしい気持ちになった。自分が成熟していない状態で人に説明しない方がいいかもって思うときもあるけど、「こんなに素敵な世界を分ち合わないことはできない!」って強く思うハートに動かされてしまう。失敗は成長の栄養になるし。

なかなか表現が上手くできないけど、久しぶりにちょっと自分の学びを日本語で書いてみることにした。自分のためだけど、他の人にも役にたてばいいなって思っている。


【サティシュの言葉】
ここでまず、大学生の頃に出会ったサティシュ・クマールの深い言葉を紹介したい。
サティシュは僕が敬愛している先生の一人。

「人生とは巡礼です。私たちはみな巡礼者です。自らの一歩一歩を意識し、丁寧に足を運びます。その一刻一刻が今ここにある自分です。その一刻一刻が奇跡です。人類に奉仕し、地球のために仕えることができるという特権に、私たちは恵まれいています。地球が危機にあるからといって、思い悩むことはありません。ただただ、世界に仕える自分の一刻一刻に集中すれば良いのです。その奉仕は自らの変革です。何かを達成しようとする必要はありません。結果として何かが達成されたとしたら、それはおまけのようなもの。何かの利益が生じたならそれも単なる副産物にすぎません。重要なことは、自分が巡礼者として、旅をしているということ。そしてそのことに大いなる感謝を抱くことです。だらら私のように、重荷を背負わず、軽々と行こうではありませんか。今ここを生きることが、そして、奉仕することが、自由であり、解放なのです。成功を求めてはいけません。ただ、今、ここにおける充実を求めましょう。私たち一人ひとりが宇宙なのです。一体、それ以上何を背負う必要があるでしょうか」
【サティシュ・クマールのゆっくり問答 with 辻信一】より


【2016年現在の方針(細かい話)】
最近、値段設定している企画が過去より多くなって、自分の中で不満を感じている。自己統合されてない感じかな?で、これはとても貴重な感覚だと思うのでしっかり味わっている。値段設定するとなにか美しさが欠けてしまう。僕の活動に矛盾を感じたり、「やっぱり!」って残念がる人もいるだろう。それも悲しい。じゃ、なんで値段設定するのか?

それを答える前に、みんなに伝えたいのは僕がどうこうすることが焦点でないこと。みんなのハートが何を求めているのかが一番だいじ。僕が例え来年、ギフトの冒険を辞めてバビロン銀行の代表取締役になっても、みんなが冒険を諦める必要はない。共に夢を見ながら一人一人がいけるところまでいく。寄り道もあれば、逆走するときもあるかもしれない。旅の仲間で辞めてしまう人もいるだろう。でも、一人でも歩み続ければその世界は生き続ける。

もう一つ伝えたいのは、実践するのみ!

幾ら頭で考えて理論立てたりしてもあまり意味がない。恋をしたことのない人にいくら【恋】について説明しても、その濃厚なエクスペリエンスは言葉で伝えきれない。とりあえず、惹かれたら実践してみよう。ハートへの告白。そこから冒険が始まる。小さな実験からでもいいから、とりあえずやってみる。そして、そこから溢れだす不安や恐れ、自分の中と周りからやってくるレジスタンス(抵抗)を観察してみよう。

僕の話にもどると、じゃ、なんで値段設定するのか?
一言で言うと「気楽さ」。
(NVCで表現されるニーズの一つ)

今年は、単発ワークショップを減らして、より踏み込んだ数日に渡る企画を増やしてて、自由大学が主催している連続ワークショップ(3日間)、海外ツアー、合宿を中心的に展開している。ディープな学びと実験の場をとおして、一緒に動く仲間(共生革命家達)を増やしたかった。他の団体が主催する企画(自由大学とか)に関しては、僕の「費用の理念」を伝えてから彼らにお任せしている。企画が面白そうで、交渉するのがメンドクサイさいから(特に日本語で)。その方が気楽!ツアーに関しては経費がかなりかかって、まだ勇気と工夫が足りてない状態かな。ギフトツアーは自分の中では最高の実験で、またやりたいと思っているけど、結構な体力が必要だった。合宿(共感コミュニケーション合宿やパーマカルチャーデザインコース)は他の人と共に企画しているから、その人達とのやりとりで方針が決まる。経費だけ参加者で割って、講師へはドネーションでやってみたり。僕個人でやるワークショップはドネーション型で続ける予定。大事な修行だから。

いずれは、ドネーションも呼びかけず、ただただ奉仕という生き方を極めたいと夢見ている。できれば、お金にも触れない生活。なぜならそれが一番美しそうだから。


【学びとインスピレーション】
ここで、冒険したい、または冒険しているみんなに、僕が頂いた学びやインスピレーションを幾つか分かち合いたい。

ギフトの性質は見返りなく与えるもの
見返りをもとめた瞬間に
ギフトのエネルギーが濁ってしまう
与えて(または頂いて)不満を感じた時、
しっかりと心を観察してみよう
与えても減らないものから始めては

感謝から始める
平和活動家ジョアンナ・メーシーのワークで
まず最初にやることは感謝の実践
世界の美しさを祝うことによって
私たちを支えているギフトに気づける

「お金を使わないの?」
よく聞かれる質問の一つ。
使っているよ〜
使わない人もいるけど
僕の方針としてはあるものを使う
なければ工夫する
お金の依存から回復中って感じかな

「お金を手放さないといけないのか?」
なんで?
生まれてからいきなり大人にはなれないように
一歩一歩小さく初めたら良いんじゃない?
そもそも「しないといけない」は
ギフトのエネルギーではないと思う。
コップが溢れている状態からギフトが生まれる。
愛の意識が深まれば深まるほど
お金が必要なくなる

「食っていけない」
よく聞く表現
通訳:「今の出費(生活費とか)がまかなえなくなるのが心配」
その恐れから解放されたくない?
ギフトの道はその恐れを超越するための旅
(因に食っていくためには、まず食べ物を育てよう!)

人間以外の全ての生命は
お金を使わずに生きている
すごくない?!!
地球にいる何億何兆という
多様な 生命のうち
唯一お金を使うのは人間だけ!
他の全ての生命はお金を
使うことなく生きている

Gift Ecology
「ギフトの生態系」
これはギフト仲間(先生)のパンチョ
ニップンから聞いた表現。
生態系はギフトの循環でなりたっている。
生きるために欠かせない酸素、水、食糧は
全て地球からの恵み!知ってた?
地球はこれらの恵みが頂ける唯一の星!
なんて最高な家なんだろう!!!

This is a path of expecting nothing
and accepting everything

「この道は、なにも期待せず、全てを受けとめる道」
西園寺ゆかちゃん経由で聞いた言葉
まさに修行!

A more beautiful world our hearts know is possible
「私達のハートが知っている、より美しい世界」
チャールズ・アイゼンシュタインの本のタイトル
頭はなかなか納得しないけど(身の安全が心配だから)、
ハートのどこかで諦めきれない希望がある

Moved By Love
「愛に動かされて」
ヴィノーバ・バーヴェの本(超オススメ)のタイトル
これがギフトの世界
恐れではなく愛に動かされる生きかた

ヴィノーバはサティシュの師匠で
ガンジーの右腕の存在でもあった仙人
ギフトエコノミーを目指すより
愛に動かされる生き方をすれば
自然にギフトの世界に包まれる


他にも色々あるけどもう書き疲れた〜


【最後に】
ここ5年間ギフトの冒険をして、僕はものすごい充実した生活を送っている。多くの人と地球に自分の身を委ねて、自分がもっとも人類(そして生態系)に貢献できることを実践しようとしている。自由で、希望あふれる、最高な人生。ちょっとずつ理想が現実になってきたよ。

恐れではなく、
愛に動かされたら
どんな人生をおくる?

小さな一歩でいいから
いっぱい失敗しながら
一緒に愛の冒険をしよう!